レポート 6920
トランプ大統領は、連邦政府がテクノロジー企業アンスロピック社製の人工知能(AI)ツールの使用を終了すると宣言してから数時間後、まさにそのツールを用いてイランへの大規模な空爆を開始した。
事情に詳しい関係者によると、中東の米中 央軍を含む世界中の司令部が、アンスロピック社のAIツール「クロード」を使用している。中央軍は、現在進行中のイランに対する作戦で使用されている具体的なシステムについてはコメントを控えた。
関係者によると、中央軍は、アンスロピック社と国防総省の間の緊張が高まる中、このツールを情報評価、標的特定、戦闘シナリオのシミュレーションに使用しており、AIツールが軍事作戦にいかに深く根付いているかを浮き彫りにしている。
政権とアンスロピック社は、国防総省による同社のAIモデルの使用をめぐって数ヶ月にわたって対立してきた。トランプ大統領は金曜日、各省庁に対し同社との協力を停止するよう命じ、国防総省は同社を安全保障上の脅威およびサプライチェーンへのリスクに指定した。
これは、アントロピック社が契約交渉において、国防総省によるあらゆる合法的なシナリオでのツール使用を拒否したことを受けての措置である。アントロピック社による政権のAI政策へのロビー活動や、民主党への大口献金団体とのつながりも、政権関係者を動揺させている。
ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領を捕らえた米軍の軍事作戦など、注目度の高いミッションでClaudeが使用されている事実は、政権がこの技術を段階的に廃止するのに6カ月かかると述べた理由を物語っている。データマイニング企業Palantirなどのパートナー企業によるClaudeの利用方法を考えると、これは複雑なプロセスだ。
Anthropicと国防総省の関係が悪化する中、国防総省はChatGPTメーカーのOpenAIとイーロン・マスクのxAIといった競合企業を機密指定の用途で使用する契約を締結した。AI専門家によると、Claudeを他のモデルに置き換えるには何カ月もかかるという。