スリガオ・デル・ノルテ第2区選出のエース・バーバーズ下院議員は6月18日(水)、ロナルド・バト・デラ・ロサ上院議員がAI生成動画を共有し、そのメッセージを支持したことを受け、人工知能(AI)監視機関の設立を求める法案の可決の必要性を改めて強調した。
国内の誤報に関する下院三委員会(トライコム)の調査に積極的に参加してきたバーバーズ議員は、政策立案者と議員は、急速に発展するAI技術の利用と開発を促進・規制する政府の「スーパー機関」設立に関する法案の復活と可決を真剣に検討すべきだと述べた。
バーバーズ議員は早くも2023年3月には、AI技術の開発と展開を監督する「人工知能開発局(AIDA)」の設立法案を提出していた。
この法案は、AI倫理原則とガイドラインの遵守を確保し、AI技術の影響を受ける個人とコミュニティの権利と福祉を保護するものとなる。
AI技術の急速な進歩は、人々と経済の発展に大きな可能性をもたらす一方で、その恩恵を最大化し、悪影響を最小限に、あるいは回避するために対処しなければならないリスクと課題も生じさせている、と彼は述べた。
「先ほども述べたように、外国のプロパガンダ活動家、ロビイスト、盗賊、テロリスト集団といった悪質な個 人が、AIを利己的または犯罪的な目的のために利用したり、利用したりするのを防ぐための『監視機関』が必要だ」と彼は付け加えた。
バーバーズ氏は、米国、英国、欧州連合、シンガポールなどの一部のASEAN諸国など、世界中の規制当局が、急成長を遂げているAI技術の利用を規制するための規制をすでに策定し、採択していると述べた。
デラ・ロサ上院議員が、タイ出身とみられる男子学生2人がタガログ語でサラ・ドゥテルテ副大統領の弾劾を支持しない理由を説明するAI生成のショートビデオ「インタビュー」をソーシャルメディアアカウントに投稿・共有したことで、ネットユーザーから非難を浴びたことを受け、バーバーズ氏はAIDA創設に向けた自身の提案の復活を改めて訴えた。
デラ・ロサ上院議員は、#AIというハッシュタグを付けてこのビデオを再投稿した。「マブティはバタバタしている。弾劾されるのを恐れている。共産党を黄色に染めろ。」
ソーシャルメディアユーザーらはデラ・ロサ上院議員にフラグを立て、上院議員として動画を共有する前に、動画の真偽をより慎重に確認すべきだと訴えた。
しかし、上院議員は自身の行動を強め、ビデオがAIによって生成されたかどうかに関係なく、それが伝えるメッセージこそが自分にとって重要だと述べた。