シンディ・ピコスさんは先月、住宅保険会社から契約を解除されました。理由は、保険会社が屋根の航空写真の提示を拒否したためです。
「保険会社が間違った家を扱っていると思ったんです」と、北カリフォルニアに住むピコスさんは言います。「うちの屋根は良い状態です。」
保険会社は、画像を見ると屋根が「耐用年数を超えている」と説明しました。ピコスさんは独自に調査を依頼し、その結果、屋根の耐用年数はあと10年と判明しました。保険会社は契約解除の判断を却下しました。
全米各地で、保険会社は住宅の航空写真をリスクが高いと判断される物件を除外するためのツールとして利用しています。
国内のほぼすべての建物が、所有者に知られることなく撮影されています。企業はドローン、有人飛行機、高高度気球などを駆使して建物の画像を撮影しています。どこも安全ではありません。業界が出資する地理空間保険コンソーシアムは、米国人口の99%をカバーするとされる航空機画像プログラムを有しています。
撮影された大量の写真はコンピューターモデルによって分類され、破損した屋根板、庭のゴミ、張り出した木の枝、申告されていないプールやトランポリンなど、引受基準を満たさない箇所がないか探り出されています。これらの危険信号が点灯した画像は、保険会社に全米で更新拒否通知を出すための材料を提供しています。
「航空写真を理由に保険会社から契約を解除されたという消費者からの報告が全国で劇的に増加しています」と、消費者団体ユナイテッド・ポリシーホルダーズのエグゼクティブディレクター、エイミー・バック氏は述べています。
上空からの写真撮影がますます巧妙化している背景には、全国の住宅保険会社が巨額の引受損失を回復するため、物件ポートフォリオの「リスク軽減」に躍起になり、(完璧とは言えない住宅を)契約から外す動きがあります。
保険会社は、顧客は保険契約時に住宅検査に同意しており、上空から物件を撮影することは、従来の訪問による住宅検査よりも煩わしさが少ないと述べています。監視航空機を多数配備することで、災害への対応を迅速化し、物件のリスクをより適切に反映した料金設定が可能になるという。