アムステルダム、9月3日(ロイター) - 米国の顔認識企業Clearview AIは、オランダのデータ保護監視機関DPAが火曜日に違法データベースだと述べたものを作成したとして、3050万ユーロ(3370万ドル)の罰金を科された。
DPAはまた、Clearviewの不遵守に対して最大500万ユーロの罰金を科す追加命令も出した。
「Clearview AIはオランダや欧州連合に事業所を持っておらず、オランダや欧州連合に顧客もいない」とClearview AIの最高法務責任者、ジャック・ムルカイア氏はロイター通信に語った。
「(同社は)GDPR(EUの一般データ保護規則)の対象となるような活動は行っていない。この決定は違法であり、適正手続きを欠いており、執行不可能だ」
DPAは声明で、Clearviewは決定に異議を唱えておらず、したがって罰金に対して控訴することはできないと述べた。
「顔認識は非常に侵入的な技術であり、世界中の誰に対しても簡単に利用できるものではない」とDPAのアレイド・ウォルフセン会長は声明で述べ、クリアビューのサービスの利用はオランダの規制でも違法であると警告した。
配車プラットフォームのウーバーは先週、EUの規則に違反して欧州のタクシー運転手の個人データを米国に送信したとしてDPAから罰金を科された。
ウーバーは罰金は不当であるとして控訴した。
(1ドル=0.9047ユーロ)